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アルバイト

2004年11月21日




最近、薬局でバイトを始めました。
前にやっていたバイトと業種が似ているからという理由で選んだのですが、
そこはそれ、やはり全く同じとはいかないものです。
ただ、職場自体はいい感じなので「慣れるまでの辛抱」といったところでしょうか。
研修も段階を踏んでいるし、
「分からない事や手が回らない事はヘルプを呼んで助け合う」というのが
暗黙のルールにあるみたいなので、
無理に頑張らなくていいところはナイスなのですが、それは仲間同士の話。
お客さんからしてみたら、一番近くにいる人物に質問したくなりますよね。

そもそも薬や日用雑貨というのは、オレには疎遠な物なので
「質問されても困る」というのが本音です。
まして、研修中の身です。
物の配置だって憶えきれていないのに、詳しいことなど分かるはずもありません。
適当に答えるわけにもいかないし、厄介な話以外の何物でもありません。

スーパーで働いていた頃に聞かれた質問は、商品の場所に関するものが殆んどでした。
だから慣れてしまえば、すぐに教えてあげられます。
でも薬局となると、そう簡単にはいかなくて「どの薬が1番効く?」とか聞かれます。
「そんなもん知るかよ」とか「オレが全部使ったことあると思うか?」とか
言ってしまいたいですが、そうもいかないので社員を呼びます。
社員の人は薬剤師なので、成分とか見てアドバイスしてるんだと思います。
オレがお客に与えた最もいい薬は
「薬のことはバイトじゃなくて薬剤師に聞け」という教訓だったというわけです。

こう言ってはアレですが、世の中には変な人間や、
ちょっとアプローチが間違っている人間がゴロゴロいます。
例えばスーパー時代の話ですが
「どれが1番おいしいチャーハンの素なの?」と聞いてくるおばさんがいました。
オレよりも料理している回数がずっと多いだろう人が、何故わざわざ質問してくるのでしょう?
Maiがオレにピアノを習い、オレがMaiにギターを教えてもらうような話です。
効率悪すぎです。
だいたいオレはチャーハンフリークでもなんでもありません。
よってどれが一番かなんて知るわけありません。
それにそのチャーハンの素たちも、誰が一番かなんて争うこともしないで、
ケースの中で誇らしげに、しゃんと胸を張っていたんです。
それなのに、そのおばさんときたら、どうしてこうも比べたがるのでしょう?

アレ?・・・話ズレました?
それでまあ、結局のところ美味しさなんて人それぞれですから、
オレは一番売れているヤツを勧めました。
おばさんは満足そうでしたし、万一まずくても、
オレは「おいしいかどうかは分かりませんが、これが一番売れています」
と言ったのだから嘘は言ってないはずです。
つーか、「チャーハンなんて素を使えば、大概そこそこの味になるんじゃねぇの?」
とか言いたかったのに、我慢して言わなかっただけでも、紳士的です。

それでまあ、話を戻しますと、
今働いているのが薬局というか、いわゆるドラッグストアなのですが、
そうなると化粧品やらなんやら、男のオレには全く分からないものが多々あります。
「あの男の子に化粧品のことを聞いても分からないだろう。」
そんなことは見れば察しがつくと思うのですが、それでも質問してきます。
「今のままでも充分キレイですよ」なんて茶化すわけにもいかないし、
かといって適当なことを言ってもいけないので、
ここでも社員を呼びますが、三分の一の確率で社員が男だけの日があります。

こうなると悲惨です。
薬剤師だからといって化粧まで勉強しているわけじゃない為に、
彼らもほとほと困り果てた様子。
時には薬剤師である社員が、なんの資格もないバイトの女の子に聞きに行く始末。
でも言っちゃ悪いのですが、そのバイトの女の子のアドバイスも
人選によっては(しかも半分の確率で)アテにならないことが、
容姿からすでに判明しているんですよね・・・。
まあ多分、そのお客さんは
適当に刺激の強くない部類の売れセンを掴まされていることでしょう。

チャーハンは確かに人生で何度も食べたことがあるので、
オレがチャーハンの素に詳しい可能性はそこそこあります。
化粧品に関しても、男だって化粧をする時代になりつつあるので
オレに聞いてきても、詳しい可能性がちょっとはあります。
ここまでは許容範囲としてもいいでしょう。
でも中には、ロリエだとかチャームだとかを持って、
「どっちがいいの?」とか、「この商品の大きさはどれくらい?」とか聞いてくる人がいます。
「知ってるわけないだろ」とツッコミを入れたくなりますが、
そこは客なので失礼のないようにしなければなりません。

仕方がないので社員を呼びましたが、その日はあいにく男だけの日。
果たして店長は、後ろに薬品や化粧品のような成分表示のない、
それらの商品をどうやってお客に勧めたのか分かりませんが
(↑薄情にもオレは早々に退散した)
オレから言わせれば、
「オレに生理用品の質問をする時点で、かなりボケが進行しているわけだから、
この際老人用オムツのアテントにしたら?」ってところです。