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寝る前に読む本 2

2004年9月23日




前回、寝る前にマンガも読むと書きましたが、
オレがもっとも読んだ回数が多いマンガは「ドラゴンボール」です。
それこそ回数にして3桁くらいは読みました。

人によっては何故そんな下らない話を繰り返し読むの?と思うかもしれませんね。
楽しいからというのもありますが、
これから自分がしようとしている行動は睡眠ですから、
あまりに興奮してしまう内容でも困るのです。
そもそも、「知っているストーリー」というのは睡眠には好都合です。
続きが読みたくならないので、睡眠を妨げるほど興奮しないのです。

オレが寝る前に読むマンガは古いものが多いです。
前述したドラゴンボールだって連載が終了した時でさえ、オレが小学生だった頃のはず。
連載開始に至っては、それこそ幼稚園に行くか行かないかくらいの時期だと思います。
その他に読むものは、「めぞん一刻」やら「うる星やつら」やら。
これらは連載が開始されたのが自分の生年月日よりも前なのですから、ちょっと驚きます。

じゃあなぜそんな作品を読むのかと言いますと、単純にブックオフで安く売っているからです。
価格帯の上でも古本はオススメできますが、何より有名な作品の古本は条件がいいです。
市場に溢れているので特に値段が安い場合が多い上に、
一巻から最終巻までを容易に入手できます。
その手の作品は話が何十冊にも及ぶ大作が多いので、
適度に忘れたエピソードを選んで読めるのも便利です。
さらに有名になった作品は、読者が面白いと感じた実績があるから有名になったわけです。
高い確率で名作に会えるのですから、かなり利口なマンガの選び方でしょう。

その一方で、連載中の作品は値段が高い上に、どんなに続きが読みたくなっても、
その続き自体が世の中にまだ生まれてきていないことがあるわけです。
これはこれで待ち遠しさがあっていいものだと言えなくもないですが、
今回のテーマは睡眠。
「続刊が読みたい!!」となる可能性をすぐに解消してくれない本など
危険で仕方がありません。
寝室で話の続きを悶々と予想し始めたらもうおしまいです。
どれだけ考えたって作者じゃないのだから話はわかりません。
でも明日、眠い思いをするというのは容易に予想できます。

古本の中でも発行時期が古いヤツで値段が50円くらいのヤツともなると、
本の紙が古くなっていたりして、お世辞にもキレイと言えない見栄えのものが多いです。
でも所詮50円で買ったものですから、贅沢を言ってはいけません。
むしろ「これなら気兼ねなくよだれを垂らして寝られるぞ」くらいの気持ちでいましょう。

そうやって発想の転換をはかると、あら不思議。
今まで汚く見えていた古本も、安い上に汚れたり折り曲がったりしてもいい分、
安心して本棚に返さないまま寝られる
「眠りに優しい設計」に(人によっては)見えてきます。

そもそもオレが提唱する読書による睡眠誘発は、
本棚に返しに行くという行動が最後に行われてしまっては意味がないのです。
多分それで目が覚めてしまうでしょう。
本棚に向かうくらいなら、初めから本など持たずに羊でも数えればいいと思います。

そういう意味で古本は気兼ねなく放置して寝られるので優秀です。
前回書いた教科書も、もう使わない本なのですから汚れても構いません。
汚れても構わないどころか、その教科書に苦しめられた経験がある方なら、この際
「よくも困らせてくれたな!用が済んだ今となっては、貴様はよだれの餌食だ!」
くらいの心意気で扱ってもいいでしょう。
もしかしたらその夜は、グニャグニャになった教科書の横で、あなたは
「悪者を退治する」なんていうスッキリとした良い夢を見ているかもしれませんよ。
ただまあ、このコラムは誇張で書いているので、
そんなによだれを垂らす人がいるとは思えませんが・・・。