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明治村
文明開化の時代へタイムスリップ  2005年11月23日


オレとMaiは、このたび明治村に行ってきました。
愛知県民にしてみれば、さして珍しくもない施設でしたが、
なんというか・・・半額クーポンに踊らされたのです(笑)

出発はいきなり寝坊して、ちょっと遅れた二人。
それもそのはず、オレもMaiもなんだかんだで疲れ切っていたのです。
なんか初めから幸先が悪いおでかけですが・・・体はもつのでしょうか???

まずは名鉄で犬山まで行き、その後はバス。
バスに乗って数分もたつと次第に田舎道になってきました。
そこで気がついたのが「成功させよう愛知万博」っていうステッカー。
かわいそうに・・・きっと田舎だからでしょう。
まだ万博が終わったって知らせが届いてないようです(笑)

そんな話をしていると、明治村に着きました。
結構カンタンに行くことが出来るんだなと思いました。
手間自体は大学に通学していた時の行程とほぼ同じで、遠くに来たなぁという実感は・・・なし。
まあ、べつに遠くに来てないから当然だけど・・・。

さすがに休日だからか、そこそこ混みあっていました。
チケットを買うために並んでいると、
後ろの老夫婦が園内の乗り物券を買うか買わないか話し合っています。
奥さんのほうが「歩きに来たんだから」と言ったので、多分買ってないんでしょう。
歩きに来たのかぁ、それもなんかほのぼのしてていいですね。
そんな老後が送れているって、結構幸せなことですしね。

しかしまあ、見渡すと1組のカップル以外はほぼ老人と家族連れ。
先ほどの老夫婦しかり、あんまり若者向けの施設じゃないのか・・・やっぱ。
でもまあ、それならそうでいいか。

入ってすぐに自分たちは何も食べずに明治村に来たことに気がつきました。
さっそく名物の「食堂楽のコロツケー」を食べることに。
言われなくても察しはつくと思いますが、コロツケーとはコロッケのこと。
なんでも当時のレシピを再現しているそうです。
どんな味か楽しみにしながら、これとスティック春巻きを頼んで食べました。
うーん、普通ですね。
工夫らしい工夫もできない料理だし、仕方ない。

で、この日二人が通ったコースというのは、
実は公式ホームページに載っている「まるごと明治村コース」とほぼ同じで、
要するに正門から入って、手当たり次第に園内をくまなく見るコース。

まずは肉屋を横目に見ながら小学校に入ってみました。
展示資料には目もくれないMaiですが、当時の教室には大喜びでした。
イスに座ったり、ピアノを弾くまねをしたりしていました。
こんな行動をされていると、Maiが本当の生徒のようでした。
もしかして教室の後ろに貼ってあった絵もMaiが描いたんじゃないの???

その後で印象に残っているのは教会でしょうか。
というか、総じて教会関係の建築物はキレイなつくりで、見ごたえがありました。
オレは高校がキリスト教と縁の深い学校だったので礼拝堂もそこまで珍しくないんですが、
Maiは「こんな家に将来住みたい・・・」とか言ってました。
・・・そんな家に住むのはシスターだけです!!
この教会、なんだかMaiには「嵐が丘」の舞台を彷彿とさせるらしく、
神秘的な反面、幽霊がでそうな気もするそうです。
まあ教会なんだから、檀家(?)が死んだら葬儀とかも請け負ってたんじゃないの?
ある意味で妥当な印象と言えそうです。

西郷さんの家にも行きました。
西郷さんについて想うほど教養のない二人は、
イスの軟らかさとか、テーブルコーディネートとか
けっこう自分たちと比較しやすい現実的な部分をしっかり見ました(笑)
相手は金持ちとはいえ、明治時代の人間に完敗してるオレらの生活っていったい・・・。

夏目漱石と森鴎外の家にも行きました。
彼らはどうも○モダチだったのか、同居していたようです(笑)
同じ家に資料が展示されていました。
うそです、実際は同居じゃなくて、同じ家に違う時期に住んでいたって話です。
でもゴッホとゴーギャンみたいに共同生活していたら、
すごい作品が生まれたかもしれないですね。


それから三重県庁舎では、写真にもあるように人力車に乗ってみました。
Maiは転落しそうだと言い、怖がって乗りません(笑)
そういえば、桶を持ち上げるコーナーもありました。
これが結構重くて、空でもなかなかなのに、20kgの物が入ったバージョンだと相当です。
カップルで体験してる人も結構いました。
彼氏はいいところを見せようと20kgの方を片手でかる〜く持ち上げ・・・たいのでしょうけど、
それは普通の人間には無理な話で、持ち上げられずに必死に肩に背負ってました。
ちなみにMaiは桶の担ぎ方が下手で、ムキになって持ち上げて首筋をいためました。
空の方だったのに・・・。
「持ち上げられな〜い」ってすぐにギブアップすればよかったのに、
よりによって、もっとも無様な姿をさらけ出すMai(笑)

明治村の区分で言うところの「2丁目」に着いてからは、
ちょうどお腹がすいてきた頃だったのですぐに食堂に行きました。
でも、ここが物凄い混みようだったうえに、メニューも普通だったのでやめました。
そうなんですよねぇ、考えてみたらあたりまえの話なのですけども、
明治といえど日本なので、食事の内容って基本は同じなんですよねぇ・・・。
これは江戸まで遡ろうとも同じようなもので、
増えたものや改良されたものはあっても基本は同じもの、
なんとメニューそのものは奈良時代くらいから大差がないらしいです。

で、途中間食をしながら、どんどん見て回ることにしました。
東山梨郡役所なんて明治の雰囲気もあって、荘厳な建物なんですけど、それだけですね。
どれも興味深いけど煮え切らない・・・まさに明治村(笑)

で、そのまま3丁目に突入しました。
ここでMaiがハマったのはもちろん・・・迷路!
必死に中を攻略してるのは、推定年齢10歳以下の子供たちばかりでした。
まあ、Maiも似たようなもんか。

それからトイレの館にも行きました。
ここでボソッとMaiが「これ使ってたヤツなんじゃないの??やだ・・・きたない」
なるほど、言われてみればそうかもしれんなぁ。
資料として考えると貴重だが、所詮はトイレ・・・。
金を払ってまでして見てるオレを含めた旅行者たち・・・。
うーん、なんでも古ければいいというわけではないことを、Maiに教えられました(笑)


この辺で気がついたのが時間の問題です。
遅刻したとはいえ、開園からそんなに時間なくして入園したのに、
閉園が刻一刻と迫ってきました。
ちょっと4時閉園って早すぎじゃないのか?って思うけど仕方がありません。
ともかく急いで全部を廻ることにしました。
人によってはじっくり見て、時間が足りなくなったら、それは諦めるって人もいると思います。
でも、Maiは違うんですよ、払った料金のもとが取りたいんです。
入場料かって?いいえ、それもあるけどスタンプラリー用のノートです!!
こんなもの買うのは園児や小学生だけだと思うのですけど、Maiは朝一番に売店で購入して、
展示資料なんかそっちのけでこのスタンプを押して廻っていたのです。
明治村だから、そこまで興味がない分まだお子様Maiでも冷静ですが、
多分ディズニーランドで乗り物ごとにスタンプラリーがあったら、
Maiは一日で全部乗ろうと必死になってるだろうな。
そしてもし集められなかったら間違いなく泣くだろうなぁ(笑)

さあ、ともかくスタンプを集めるためにも必死で廻ることに決まりました。
このペースだと夕飯なんて無理そうですが、それも仕方のないこと。
帰りに犬山駅前のイトーヨーカドーにでも入って、
美味しいものを食べればいいやとなりました。
そもそも明治村にあるものは、明治のレシピであって、その点を楽しむもの。
言ってみれば料理自体は、その後の100年の改良を無視した未完成の代物なんですから。

4丁目でしっかり見たところといえば、郵便局でしょう。
オレが手紙を書いてる写真、これはそこで撮ったものです。
なんと今書いた手紙が10年後の自分(別に自分でなくてもいい)に遅れるんです。
おっと、「送れるんです」ですね、いや、でも遅れて届くんだから???まあいいや(笑)
Maiは家で書いて持って来ました。
さて、ホントに届いて読むことが出来るのでしょうか、この手紙。

紅葉を楽しむのも明治村に行った理由。
そろそろ見ごろだという話のとおり、真っ赤に染まった葉っぱが綺麗でした。
もうMaiなんて建物よりも、もみじの方に気をとられているケースも。
自然の作り上げたものは歴史的な建造物よりも
ずっと歴史が深く、美しいというコトなんですけどね。

それから時間は前後しますが、馬も見ました。
明治村でMaiが一番目を輝かせたのは馬を見ている瞬間で、じーっと見つめていました。
本当に動物が好きなんですね。
それなら東山動物園に行ったほうがよかったのかなぁ???(笑)

5丁目はもう時間いっぱいの状態で見た感じです。
展望台にも(オレだけ)登ったんですけど・・・これが微妙で。
Maiに窓から顔を出したところを地上から撮ってもらおうと思ったのに、
実際には窓から顔なんてまったく出せないし、地上なんて全く見えない!
当然Maiは「???」と待ちぼうけで、オレが降りてくると、さらに「?????」
事情を話すと、どちらともなく笑い出してしまいました。

最後は帝国ホテルに寄っておしまい。
・・・のはずだったんですけど、北出口からは犬山駅行きのバスがないことが判明。
泣く泣く明治村を縦断しましたよ、再び!!
もうMaiはクタクタのバテバテでしたが、頑張って走ってくれました。
ようやく正門に着くと、程なくしてバスも来ました。
なかなかハードな一日だっただけに、朝の老夫婦の言葉がやけに鮮明に思い出されます。
そうか、ここには歩きにきたのか、オレたちも。

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