◆ Home

◆ Music Review

◆ Disney

◆ Column

◆ Date

◆ Photo Gallery

◆ Diary

◆ BBS

◆ Link

◆ Profile

◆ Mail

伊勢
お伊勢さんのおかげ横丁と夫婦岩  2006年2月4日


バスツアーも安いし、いいものだよね。
なんて話が浮上してからどれだけ経ったでしょうか?
結構前から検討はしていたものの、
イマイチなプランが多かったこともあって足踏みしていました。
そんな折に見つけたのが、伊勢神宮参拝ツアーです。
ドラゴンズパックという旅行プランなんですけど
魅力的だったのはシンプルさと価格の低さです。
これはいいと思って、頼んでみたというわけです。

このプランは朝早くに名古屋駅のメルサ横に集合します。
というわけで近鉄の駅構内でMaiと落ち合うと、まずはコンビニに寄って朝食の調達に。
なんだか売っているオニギリが大学の購買にあったのと同じものな気が・・・懐かしいです。
ここでそのオニギリやサンドイッチを買いました。

かくして朝食を得ると、時間も差し迫ったので集合場所までそそくさと駆けていきました。
時間内になんとかそこに着くとわらわらと人ごみが。
沢山の人がいるものだなぁと思って見渡してみると、老人の山!
高齢化社会をまざまざと感じました(笑)

バスに乗るとMaiはさっそく窓際を陣取りサンドイッチを開封。
多分、この速さはバスのメンバー内で最速です!!
本当に遠足に行くのが楽しみな子供みたいでした。
朝食を食べ終わると、今度はオレが事前に買っておいたお菓子にも手を出しました(笑)
甘やかしちゃいけない???
ご安心下さい、オヤツ代はちゃんと300円以内ですから。

サービスで貰ったにが〜いコーヒーにしかめ面しながら
下らない話を二人してしている間にも、バスは快適にドンドンと進んでいきました。
すると、山も姿を現し始め、いよいよ遠出した雰囲気に!
Maiも雪を頂に被った山々を見て「おぉ〜」と言っています。

さて、そうこうするとバスガイドさんがプランの時間割をとうとうと説明し始めました。
このガイドさん・・・誰かに似てるとMaiは思っていてついにオレに聞いてきました(笑)
答えは「杉田かおる」。
もしバスツアーで彼女に似た人がいたら・・・この人かもしれませんよ。
ともあれそのガイドさんの話によると滞在時間は短め。
たしか、伊勢神宮内宮とおはらい横丁で2時間40分、外宮で30分、夫婦岩で40分でした。
え、たった30分しかいない所もあるの!?と驚きました。
なんだか不安も立ち込める旅になるかも・・・。
さらに雪も三重では降っているらしく、これもまた
もうちょっと厚着をしてこればよかった・・・と不安材料になりました。
外を見るといつの間にか曇り空、どんよりと灰色で
いかにも「日本昔ばなし」に出てきそうな景色でした。

はてさて、そんな景色に情緒を感じるのは大人の仕事。
せっせと飲み食いをしていた、うちのMaiは・・・さっそくトイレに行きたくなったみたいです(笑)
「バスに乗ったら1時間はトイレにいけません!」
そんなことまではバスガイドさんもオレも保母さんじゃないので、教えてくれなかったもんね。
そうなって当然だよね、ごめんね。

で、そんなMaiの待望のインターに暫くして着きました。
まあ、ごくごくフツーのインターだったんですけど
なんでか、たまにしか寄らない施設だと物色したくなりますよね。
え?オレだけですか???
それにしてもMaiときたら、このインターで写真をとりました。
理由は雪が降っているから(笑)
でも、こんなしょぼい理由だろうとMaiは本気。
ずいぶんとオレを急かしながら、ベストショットを探しています。
「Hiro、Hiro!そこに立って!Hiroをバックに建物撮る!」
なぬっ!?オレをバックにだと???
巨大化しろってこと???


このインターを出ると、その先は意外と短く
ぼーっとしている間に伊勢神宮付近まで着きました。
最初の目的地は「伊勢神宮内宮&おかげ横丁」でした。
自由行動なのでうろちょろしていると、ガイドさんに
「地図つきのパンフもらってきなよ〜あんた達若いからね!ね!!」と言われました。
さすがにややじじばば気味のツアー参加者の中に
ポツンと二人だけ若人がいると目立っていたのでしょうか?
メンバーの顔を覚えているとは、やるな!杉田かおる(仮)。

幸い神通力でも効いているのか、神宮内に入ってからは
さっきまでの曇り空が嘘の様に晴天でした。
やはり祀ってある神様のおかげかな?
だとしたらさすがはアマテラス!名前に偽りなしですね。
これで暖かくなってたら、最高の神様なんだけど(笑)

二人して歩いていると、立派な建物や綺麗な川が見えてきました。
こういう景色を見ると、旅に来たと再認識できます。
で、その川なんですが、Maiのウンチクによりますと
「ごじゅうすず川」という変わった名前らしく、
「赤福」は、この川の清流と川床の石をモチーフにして作られたというほど、
それはもう由緒正しい川なんだそうです。
なるほど〜、ためになりますなぁ。

こうしてMaiの解説のおかげで、
子供は「五十鈴」を素直に「ごじゅうすず」と読むことが判明しました。
読み方も知らないのに、頑張ってオレに川の説明をするお子様Maiの一生懸命さに
なんだか感動しました。

この解説からも分かるとおり、Maiの知識というのは
川関係のサイトや文献から得たものではなく、
おそらく赤福側からのアプローチで得たものでしょう。
そんなMaiですから当然、一通り見て廻ったら後は「おかげ横丁」に突進です。
この旅は「お参り」じゃなくて、「てこね寿し」がメインなのです。

上記のように頭の中が邪念だらけだったせいか、
ガイドさんが教えてくれた「2礼し、手を2回叩き、最後に1礼」
という正しいスタイルも忘却のかなた。
「あ、わすれた!」と途中で思い出して最初からやり直したりしたせいで、
オレとMaiは挙動不審なくらいペコペコしてました。
なんかお願いじゃなくて、謝ってるみたいだな(笑)

お参りの帰り道には、ニワトリが2羽・・・だと語呂がいいんですけど、
中途半端に3羽いました。
人に慣れてるのか逃げないし、丸々とした立派な体格でした。
動物に対して理性を失うMaiは、例によって疾走。
ニワトリに近寄りました。
ちょうどオレがMaiのオヤツ(スナック菓子)を持っていたので一つあげてみると・・・
一瞬で食べられました。
よほど人から貰いなれてるのか、エサかどうか疑いもせずにパクッと食べました。
そうすると他の2羽も即座に駆け寄ってきました。
今なんかコイツにあげたでしょ!?とでも言いたげです(笑)
キリがないし、人も増えてきたし、
チョット名残惜しいけれど、オレとMaiはニワトリのいた場所を後にしました。

さて、メインは食事だし、お参りはこんなもんでいいやってな具合にして
間を置かずに二人は「おかげ横丁」に行きました。
この日の横丁は土曜だったこともあるのでしょうか、なかなかの賑わいを見せておりました。

まず真っ先に寄ったのは、もちろん「すし久」というてこね寿しの美味しいお店です。
ここはMaiのオススメだし、ガイドさんも勧めてたし、どうも万人ウケするいいお店のようです。
そういうわけで、実際に入ってみましたが・・・うん、評判どおりおいしいです。
Maiは楽しみにしていたてこね寿しを食べて、オレは伊勢芋麦とろろ膳を食べました。
Maiは念願のてこね寿しを久々に食べられたからかご満悦の様子。
美味しい物を食べてる時のMaiが一番おとなしいです(笑)

さらにお腹は満腹なものの、欲張って「赤福本店」に行きました。
赤福なんて名古屋駅で買えちゃうんですけど
本場で食べると雰囲気も一緒に食べられるから別物。
ここでは二人で「盆」(赤福3個とほうじ茶付きで280円)を食べました。
外にある川を眺めながら、温かいお茶をすすりつつ食べる赤福はとてもおいしかったです。

ここまでで実はMaiもオレも殆んど燃え尽きてました(笑)
いや、ホントに「予定していたことをやり切っちゃったな」
なんて思っていたんですよ、二つも予定を忘れながら(涙)
二人ともが揃って忘れていたんだから、断言できます。
ご飯をたらふく食べると、頭は働きません!!
ちなみにそのことを思い出したのは、
バスが次の目的地へ向かって走り出してから数分後のことでした。
こうなるともう後の祭りってやつですね。


2番目の目的地も一応「伊勢神宮」なんですけど、内宮ではなくて外宮という方です。
こっちは祀ってある神様も(悪いけど)パッとしない役柄の神様なので、
神宮もパッとしない印象でした。
でも、信心深い人っていうのはどこの世界にもいるもので
お賽銭には1000円札もチラホラ・・・。
そんな大金を積めるほど力のある神様だったのか!と改心したオレは、
その絶大な神通力を頼って「目の前にある1000円札がオレの物になりますように」
と願ってみたんですけど、叶いませんでした。

ここにある木、Maiがピースしている写真のバックにある2本のヤツ。
この老木は「清盛楠」といって、ガイドさんの話によると実は1本なんだそう。
2本に見えるのは目の錯覚・・・じゃないけど、
まあとにかく地面の下では同じ根を持ってるって話なんです。
いや〜、自然は時々すごい前衛芸術を作り上げますね。

ここでの滞在時間は前述したように30分。
短すぎる!なんて思ったんですけど殆んどの神様もお参りできたし、
寒いから長居できないし、意外にも時間があまるくらいでした。
あそこでも2時間とかだったら・・・拷問です。

この外宮では、多賀の宮、風の宮、土の宮がありました。
オレは風、Maiは土の前でそれぞれ写真をとりましたが
この二つの宮の間に、もう一個警備の人用の小屋が。
勘違いした人が、お参りするかもね。なんて言うと
Maiも悪ノリし始めて、その小屋に関する勝手なストーリも考えたりしました。
オレたちの中ではあの小屋と、中にいる警備の人の苗字は
「宇都宮」で決まりです!(くだらなくてスイマセン)

この次に寄ったのは最終目的地である二見浦の夫婦岩。
ロマンチックな場所といえば場所だけに、
Maiなんて走り出して見に行くだろうと予想していたら・・・
ホントにバタバタと走り出しました!!!
・・・ただしトドの方向に!!
そうなんです、ここには二見シーパラダイスといういわゆる水族館が一緒にあるんです。
この水族館で、唯一タダで見られる屋外施設が・・・トド!

もうMaiは大ハシャギで、トドを鑑賞しまくり。
ってか、ある意味では入浴中のトドたちを盗撮しまくり!
ともかく、動物となると動物のように我を忘れてしまうMaiなのでした。
標語を作るなら、さしずめ・・・
「動物(Mai)による動物(Mai)のための動物(Mai)のような動作」

寄り道はしたものも、ちゃんと夫婦岩にもいきました。
でも海風が想像以上に強くて、吹き溜まりのような場所では
目を開けているのも、前に進むのも大変でした。
ふと後ろを見ると、うちのお子様Maiは一歩も進んでません。
風に押されて進めないのか、目が開かないから怖いのか、
そんなことはどうであれ、オレはこのような景色をどっかで見たなぁと思いました。
ええと・・・台風情報だっけなぁ。
いや、それも似てるけど、このマヌケさは・・・ド、ドリフだっ!!!(笑)
風に吹き飛ばされるコントにそっくりなんだ!!
Mai本人はいたって真面目で、本気なんですけれど
なんだか微笑ましい気もしてしまうのでした(笑)

それにしても夫婦岩まであと少しというところでなんとまたあの杉田かおる(仮)が。
「あと少しで夫婦岩だよ、縁結びだから行っておいで」と
今日2度目のお世話をやいてくれました。
間違いない!完全に憶えられてる!

ここで記念撮影を何枚か撮って、売店でうろうろして、
これでツアーはプランの上では終わりになりました。
といっても、まだ帰りのバスが2時間以上ありますが。

なんとなくもう少し旅を続けたい気持ちだったオレとMaiは
ガイドさんの「鈴鹿付近は雪がすごいかも」という言葉を聞いて、
ちょっとだけ遭難とかしてくれてもお土産とオヤツと飲み物がたっぷりあるから困らないし
スリルがあっていいのにと思いました(無責任)

ところが、(当然ですけど)そんな追加プランはなくフツーにバスは道を進んでいきました。
おかげで二人ともウトウトしてしまいました。
そうやってボーっとすること1時間。
インターに着きました。

帰りのインターは亀山インターでした。
オレがMaiの家に遊びに行くときに乗る電車の終着駅と同じ名前なので、
電車で寝過ごしてしまうと多分この辺まで来ちゃうってことなんでしょう。
Mai家に行くつもだったのに、目が覚めたらこんな山の中だったら驚くなぁ・・・
って、Mai家も結構田舎だから、あんまし変わらなかったりして。

ここでは肉まんとピザまんを買ってすぐにバスに戻るつもりで
オレとしては寄ったんですけれども、Maiはオレを引き止めて、写真をとるといいます。
「なんで?なんか理由があるの?」と聞くと「雪が降ってるじゃん!」とのこと。
・・・デジャヴ???

なにはともあれ、このインターを出て小一時間すると
無事に二人をのせたバスは名古屋駅に着きました。
見慣れた場所に戻ってくると、安心感と、旅が終わった事への微妙な淋しさが
同時に押し寄せました。あ、あと眠気も。
それはともかく価格のわりには色々見れたし何気に充実した時間だったように思います。
いやはや長いような、短いような、楽しい旅行でした。

お・わ・り

 

おでかけTOP