http://www.pacchigi.com
パッチギという題名はハングルの言葉で「頭突き」とかいう意味らしいです。
たしかに映画はタイトルどおりの過激なシーンが満載だったのですが、
それだけでは終わらなくて、
人間ドラマとそれを取り巻く民族間の確執が上手に描かれていました。
わりと純朴な主人公の青年が朝鮮学校の女の子に恋をしていく過程で
様々なドラマが起こっていくというのが大まかなストーリーですが、
そこに生と死、日本人と朝鮮人、重いテーマとちょっとした下ネタ、
というエッセンスを加えることで飽きさせない展開を実現しているように思います。
実際、くすくすという笑い声が会場から聞こえたかと思うと
数分後にはハンカチを取り出して目頭を押さえる人が出てきたりしていました。
セリフが聴き取りにくい部分も少しありましたが、基本的には秀逸な作品だと思います。
ほとんどの人は、映画が終わった時には
主役の二人を好きになっているんじゃないかなと個人的には思います。
最初は、昨今の韓流ブームに乗じたただの作品なんじゃないのか?と思っていましたが、
そういう安易な感じは特に見受けられませんでした。
もちろん公開に踏み切ったことや公開時期の設定には
おそらく韓流ブームが関わっているでしょうが、
作品自体はそこから切り離してみても充分に楽しめるクオリティだと思います。
CGばかりの大作主義や安易な純愛ブームに食傷気味という人にはオススメです。
映画終了後には舞台挨拶もありました。
井筒和幸監督、塩谷瞬さん、沢尻エリカさん、
楊原京子さん、尾上寛之さん、真木よう子さん、小出恵介さんの7人です。
試写会TOP
|