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Resurrection
一曲目からハイトーン・スクリームが炸裂するスピードナンバー。
これを聴いた瞬間に鋼鉄神の復活に涙した信者も多いでしょう。
I walked alone into a Fightという歌詞からは、彼がPainkillerという超名盤を出して
絶頂にあったJUDAS PRIESTを脱退してFIGHTというバンドを結成したものの、
ビジネスの上でトラブルになり、過去の仲間とも絶縁になってしまったこと、
それでも一人で闘ってきたことなどが読み取れます。
歌詞には他にもson of Judasという自分のいたバンドを匂わせるフレーズや、
revengeという単語が見られます。
この復讐という単語はおそらくvengeanceの言い換えだと思います。
要は、名盤screaming for vengeanceの再来ということでもあるんです。
Sad Wings
これも日本版のみのボーナストラックであるものの、外せない曲だと思いますね。
JUDAS PRIESTの名盤には「Sad Wings of Destiny」というのがありますが、
まさにそれとひっかけてます。
哀愁をおびたメロディーもそのアルバムを彷彿とさせるし、歌いだしの歌詞には、
間違いを起こさない人間がいるといえるだろうか?みたいなことを書いてます。
この頃から彼はJUDAS PRIESTに対して熱意を見せます。
ちょうどJUDAS PRIESTの方も、
ティムというアメリカ人の凄腕ボーカルを獲得して頑張ってみたものの、
売り上げがロブ時代から比べ減少し、苦境にいました。
そういうわけで、30周年を期に2004年にリユニオンされたんです。
余談ですが、このSad Wingsって歌はアルバムバージョンよりも
ライブの方が個人的には好きです。
通常は手を抜いたり、失敗したりしやすいライブですが、
ロブはこの歌をなんとスクリームしながらオクターブ上で歌うという方法で歌い上げました。
こちらを先に聴くと、原版のほうがなんだかダルく感じてしまうかもしれないですね。
Silent Scream
これはロックバラードです。
そうは言っても彼はJUDAS PRIESTで何曲もドラマチックな展開の歌を作ってきた一人、
これもまた後半には畳み掛けるようなパワフルでスピード感のあるパートがあります。
彼の独特の声が多重に録音されている為、この歌は非常に厚みがあるサビが聴けます。
切り裂くような高音と野太く荒々しい低音が響く、
物悲しいサビのメロディーは聞く価値が充分にあると思われます。
これはロブ本人のサイトに行くとただでダウンロードできるんで、聞いてみてください。
歌詞の上でも、killing painというのが登場。
痛みを殺しながらって翻訳されてますが、これもpainkillerへの懐古ってのがあると思います。
そういえばscreamって単語もJUDAS PRIESTには重要な単語だし、
探せばまだまだ発見がありそうなアルバムですね。
Betrayal
これは明らかにPainkillerを意識したつくりのスラッシュメタルですね。
冒頭のドラムソロといい、ツインギターといい、PVの雰囲気といい、
かなり酷似してる点が多い。
それを後退と取るマイナス思考もあるけれど、
ロブがファンの待ち望んでいたタイプの楽曲を作ってくれたと考えるべきでしょう。
実際、彼は確かに過去を引きずっているようにも見えるけど、
JUDAS PRIESTを脱退し新しい音楽を目指していても、
50歳を過ぎて体が衰えてきても、
ファンはPainkillerという過剰な要求を彼に十数年もし続けてきたんです。
いうまでもなくPainkillerは高難度で超名曲。
それの再来を望まれ続けた彼は、
自分の打ちたてた金字塔の呪縛に苦しんできたというわけです。
その大きな壁に、体力の落ちてきたロブが自ら立ち向かっていったところに
感動しながら聴いて欲しい名曲。
Into the Pit
もともとはFIGHT時代のアルバムに入っていたんですが、
ライブで歌ったテイクが公式にHALFORD名義で出ているので、
これも聴いて欲しい一曲ですね。
ほとんど直線のメロディはまさにメタルなんですが、
この曲について語るとしたら、それよりはカラオケになんでだか入ってること。
それほど有名じゃないし、ファンが熱烈に要望する曲とも思えないんだけど、
とにかく入ってます。
そういうわけで、これも見つけ次第マスターして
カラオケでカロリー消費数を楽しみにしながら熱唱してみてください。
「HALFORD」公式HP
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