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Mr. Children 1996〜2000
こちらが後期作品のベストである。
こちらの通称は「骨」だが理由はわからない。
「名もなき詩」などが入っている作品なので、こちらもかなり売れた。
ただやはり、「肉」同様に内容自体はいいものの
入門アルバム以外の何物でもない作品のも事実。
未発表曲や映像特典が入っていたら、
全てのアルバムを持っているファンにも少しは魅力が出ただろう。
逆に言えば、未発表曲があるならシングルで出せばいいのに、
それを2〜3曲だけベストに追加して、3000円のアルバムを
今までのCDを全部持っているファンに買わせようとするアーティストが多い中で、
あえて入門アルバムに仕上げたミスチルはむしろ良心的なのかもしれない。
IT’S A WONDERFUL WORLD
ベストを出したら解散したり、休業したりしそうなイメージもあったミスチルが、
わりと精力的に活動し、思ったよりも早くにリリースされた作品。
肩の力も抜けて無理のないサウンドが構築されている一方で、
アートワークにこだわったせいか、全体の印象がうすいアルバムにも思える。
また個々の作品も方向性があるような、ないような感じであるため
アルバムを通して聴く気がそれほどしなかったというのが本音。
オススメアルバム曲はシングルとしてでもリリースできそうな品質の「蘇生」という曲。
シフクノオト
題名に複数の意味を持たせる為、カタカナで表記がされている作品。
どちらかというと意見や価値観を見せ付ける作風が多かったミスチルだけに、
リスナーが好きに捉えるスタンスを取ってきたことは、ある意味新しい挑戦である。
内容そのものはかなり充実しており粒ぞろいと言っていい出来栄え。
彼らがここ数年で磨いてきた音色も、楽曲の統一感と見事に融合した感がある。
前作や、その前の「Q」が散漫な内容だったのに比べ、
今回は「深海」のような統一されたコンセプトがないのに
アルバム全体にまとまりがちゃんと出来ている。
最初から最後までを通しで聴ける良作だ。
たしかに前期ミスチルのような勢いのあるキラーチューンはないかもしれないが、
各曲のクオリティは高レベルだし、
ミスチルのアルバムとして考えたら個人的にはほとんど文句のない仕上がりだ。
オマケでついてくるDVDも何回も見たくなるような内容ではないが、
ファンアイテム用のオマケとしては及第点。
オススメアルバム曲は、あえて一つだけ選ぶなら
初期と後期のいい面を両方感じさせる「花言葉」という歌。
1〜10曲目 11〜13曲目 「Mr. Children」公式HP
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